伊藤建設ブログ

2016/06/01

調湿する建材を活用しよう!

s-6D4A0411私たちの暮らしは以前と比べて格段に快適になりました。
特に住環境においては断熱化や気密化が進み、また冷暖房機の発達によって室内は過ごしやすくなりました。

しかし、その反面、カビやダニの発生、過乾燥、VOCの発生などが起こりやすくなり、様々な疾患を引き起こすと言われるようになりました。

人が快適と感じられる湿度は、約40%~60%です。湿度が40%以下になると目や肌、のどの乾燥を感じるだけでなく、インフルエンザウイルスが活動しやすくなります。

反対に60%以上になるとダニやカビが発生するようになります。これは住む人の健康を脅かす深刻な問題です。

その解決策のひとつとして調湿する建材が注目されてきています。調湿する建材とは、室内の湿度を調整することのできる建材です。

つまり、室内の湿度が多くなるとその湿気を吸って湿度を下げ、乾燥してくると湿気を放出して湿度を上げることを自然に行う機能を有する建材です。

例えば塗り壁や無垢の木材などの調湿する建材は、多孔材料であり、小さな空隙(細孔)を持っています。

簡単にいうと目に見えない小さい穴があります。他にも調湿作用を持った特殊なクロスなどもあります。

細孔の大きさは材料によって違いはありますがおよそ数十ナノメートルから1ナノメートルです。

この細孔の中に空気中の湿気が入ったり出たりすることで、湿度を変化させます。

湿気の出入りは周りの空気に含まれている水分子の量と調湿建材のなかにある水分子の量のバランスによって決まります。

つまり、空気中の水分子が多く(湿度が高い状態)で、調湿建材の中の水分子が少ない場合に、水分子は調湿建材の中に入っていき、その結果、空気中の水分子の量を減らします(湿度が低くなります)。

反対に空気中の水分子が少なく(湿度が低い状態)で、調湿建材の中の水分子が多い場合に、水分子は調湿建材から出ていき、空気中の水分子の量を増やします(湿度が高くなります)。

このような調湿を自然に行うため、調湿する建材を張った室内は湿度の変化を緩和します。

また、調質する建材のほとんどが、生活臭やVOCなどの分解をおこないますので、なおさら健康的な空間になります。(生活臭やVOCなどは、空気中の水分によって移動します)

クロスや塗り壁は新築の際やリフォームにての施工になりますが、最近は、あとから大げさなリフォームではなく、誰にでも簡単・お手軽施工できるパネル壁材などもあります。

また、断熱材などでも調湿する建材は存在します。クロスなどに調湿機能がない場合でも、壁の内側にある断熱材が、調質機能があれば、室内を調湿します。いわゆる自然素材系の断熱材がこれらに当たります。

壁材の厚みは、かなりの薄さになりますので、壁材自体の水分の飽和状態の限度を超えると調湿機能に限界があるかもしれません。(もちろん、この状況は、一般的に生活していると殆ど起こらないのですが・・・)

そこで注目されているのが自然素材系断熱材です。断熱材は少なくても50ミリ以上はありますので、飽和状態がかなりの容量になります。

種類によっては、壁厚み全体を使えるので、100ミリ以上になることもあります。自然素材系なので、調湿機能はもちろんのこと、生活臭や化学物質の分解も行います。

難点は新築時にしか施行できないことです。また一般的な断熱材より、価格が倍以上になります。

住宅の性能の向上と暮らしの文明の発達により、すごしやすい空間をてにいれることができましたが、シックハウス症候群など様々な問題が起きているのも事実です。

しかし室内の湿度をコントロールすることで、問題を解決できることがあります。

とは言え、家づくりには予算というものも存在します。性能と価格のバランスよく快適な空間を考えて家づくりを行う必要がありますね。

 

〈write:せんむ〉

 

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