自然素材住宅について
-
冬も床が冷たくならないのは本当ですか?
-
本当です。
無垢の床材は一般的な合板フローリングとくらべて熱伝導性が低く、気温の低い冬場に触れても肌から熱が奪われず、自分のぬくもりを実感できるため、心地よいと感じることができます。弊社でよく使用する「杉」の無垢材は木材の中でも特に熱伝導性が低く、冬でも暖かく感じられます。
また、無垢の床材には調湿作用もあるため、夏は足の裏がべたつかずサラッとしていて快適です。
是非、展示場にて実際にスリッパを脱いでご体感ください。
-
ムク材の床のきしみ音が気になりますが、無くすことはできますか?
-
木とは元来、季節による湿気の違いで、反ったり、縮んだり、伸びたりと寸法の変化が、金属やプラスチックなどと比べると大きい素材です。
その為、床材に使用した場合、踏むと季節によりきしみ音が出ます。季節によりきしみ音が出るということはムク床材の場合、当たり前なことなのであり季節感そのものなのです。
合板フローリングを使用して床下地材に接着剤を使ってベタベタに貼り付けてしまえば、施工直後のきしみ音は簡単に無くすことができます。
しかし弊社では自然素材を活かすため接着剤を使わず、あえてきしみ音のあるムク材を使用しています。
-
ムク材の節(フシ)が気になります。傷がつきやすいことが気になります。
-
フシ有りの材料を使うことで合板等を使わず、自然素材を使用しながら低価格を実現しております。
フシ無しにすると材料のコストが10倍ぐらいになります。
本物の木はフシもあるし傷もつきます。しかし、年数が経つと、それは味わいに変わっていき思い出となっていくのではないのでしょうか。
また、傷にはムク材ならではの補修方法もあります。
メンテナンスについて
-
ムク材の床に傷がついた場合はどうすればいいですか?
-
傷の部分を雑巾などで濡らし数時間放置しておきます。そうすることによって木の導管が水分で膨張し目立たなくなります。深い傷の場合は濡らした箇所に当て布をしてアイロンを当て様子を見ながら加熱してください。
また、目の細かいサンドペーパーをあてて優しく削り取ることも可能です。
ちなみに一般的な合板フローリングの床では一度ついた傷は元に戻すことはできません。(埋め物をするしかありません。)
傷の補修はムク材だからできることです。
-
自然素材のムクの床材がいいとわかっていてもお手入れが大変では?
-
日常の掃除は、通常の合板フローリング床材と同じく掃除機をかけて頂ければ大丈夫です。雑巾掛けについては日常はカラ拭きが中心です。汚れたときは固くしぼった雑巾で拭き掃除をしてください。
1〜2年に1回、自然塗料のワックスを薄く塗りのばすと風合いが保てます。
また、古くなったムク材も味わいがあるものです。
あまりお手入れを気にせず自然の変化を楽しむのもムク材の良さではないでしょうか。
-
完成後、暖炉を設置したい場合、壁を突き抜けて煙突をだすことは可能ですか?
-
可能ですが条件があります。
これは暖炉に限らずエアコンやFF式の暖房器具なども同じ事が言えますが、壁や屋根には筋交いなどの構造上重要な部材が入っています。
この部材を壊さない様に施工するため、穴をあけて配管して終わりと言う様なおろそかな施工はできません。
したがって、施工する際はご相談いただくことをお勧めします。
新築やリフォームの際はなるべく最初の計画時に将来、暖房器具をつける位置を決めていただけますと、あらかじめ対処可能な施工をさせていただいております。
その他
-
どんな断熱材を使用していますか?
-
吹き付けウレタンフォームと呼ばれる現場発泡系断熱材を使用しています。
吹き付けウレタンフォームは断熱性能が高いのはもちろんのこと、吸音性・遮音性にも優れているという特徴があります。
また、グラスウール等の無機繊維系断熱材は湿気や施工方法の影響を受けやすく、年数が経つと断熱材が自重でズリ落ちて断熱材に隙間ができてしまっていることがありますが、固形で密着性にも優れている吹き付けウレタンフォームはズリ落ちる心配がありません。
-
発泡系断熱材(吹き付け断熱材)より無機繊維系断熱材(グラスウール等)のほうがコストパフォーマンスが優れているのではないですか?
-
無機繊維系断熱材(グラスウール等)は安価でコストパフォーマンスにすぐれた断熱材です。
しかし無機繊維系断熱材(グラスウール等)はふわふわの綿のような素材のため、水や湿気に弱く、吸水によるカビの発生や腐食につながる欠点があります。また、最近では廃材のリサイクルや再利用の取り組みが行われていますが、廃棄時の環境負荷が高いことからも使用に難点があります。
その点、発泡系断熱材(吹き付け断熱材フォームライトSL等)の廃材はプラスチックなどを精製するRPF固形燃料の原料として再利用ができるのでリサイクルの観点からも環境にやさしい断熱材といえます。
そのため伊藤建設では将来に負の財産を残さないためにも、発泡系断熱材(吹き付け断熱材フォームライトSL等)をおすすめしています。
-
ハウスメーカーの軽量鉄骨造に比べて火災に弱くないですか?また、自然素材を多く使用している為、燃えやすいのではないですか?
-
火災事故の8割が逃げ遅れて有害ガスを吸い、被害にあっています。その点、木は燃えるときにパチパチ音を鳴らしながら燃えるため火災に気付きやすく、自然素材を主に使用している為、有害ガスを発生しません。
確かに木造は燃えやすいですが、燃えきるまでには時間がかかります。それに対して軽量鉄骨造は燃えませんが熱に弱く変形しだしたら一気に崩れます。木造は火災に気付いてから外に非難するまでの時間に建物が崩れてしまうことを防いでくれます。
余談ですが火災保険の場合、木造は「全損」でみてくれますが、鉄骨は構造が残る為「半損」にしかならず保険金が満額下りない場合が多いです。ですが、実際は火災によって焼きの入った鉄骨は強度が落ちる為、交換しなければなりません。
-
給水管や給湯管はステンレス配管ではないのですか?
-
ステンレス配管も標準で用意しておりますが、後々のメンテナンスを考えますとポリエチレン配管をおススメします。